私の質問箱には、定期的に女子からのこんな質問がきます。
童顔でナメられがちですどうしたらいいでしょうか
迫力がないのかすぐいけそうと思われます･･･イメチェンしたいです
中身の気は強いのに清楚系だと思われて迷惑です
私自身は、童顔でもなければ、外見から「いい子そう」と思われる雰囲気をかもし出すタイプではないので、あまり上記の悩みを持ったことはありません。逆に「柔らかく見られるためには」とモテ系狙って人格改造したことがあるくらいです。
ちなみにその時はモテましたが、ベース笑顔でい続けるのは表情筋が疲れるのと、好みのタイプが「わりと厄介な男」なので、全方位にウケても好きな男にリーチしないので止めました。まぁこんな話は今はどうでもいいのですが需要があったら今度書きます。
さて、質問箱に「助けて！」と連絡が来たり、私が「柔らかく」した時に寄る相手が変わったように、外見が与える印象値というのは非常に強力で重要です。人は見た目が9割。
能力は1日で上がらない。でも外見なら変えれる。
1日で英語をしゃべれるようにはならないけど、「迫力がありそうな見た目」は1日頑張ればある程度つくれます。私は比較的お化粧や服装のふり幅が広いのですが、別系統で会うと「印象が前回とが違いました！」と言われるので、やはり人は視覚に左右されるのだと思います。
27～8歳の時、「あのお客さんは難しい(知識とか技術力がすごい)」「あそこでやれたらなんの案件でもできる(賢い人たちが全力で要件が高い)」みたいな案件に放り込まれたのですが、とりあえず見た目で舐められたら終わるなと思ってめっちゃ「できますけど」みたいな化粧と服装にしてました。
— ぱぴこ (@inucococo) 2019年2月2日
「俺できます」みたいな顔と態度で「あ、そこちょっと曖昧な部分があるので、詳細確認して回答しますね」って返すのと、おどおどしながら言うの、全然印象が違うので、とりあえず形から入るの結構有効です。
— ぱぴこ (@inucococo) 2019年2月2日
安易に赤リップに手を出すな！
眉毛は直線太目、目元はインラインのアイライナー、アイシャドウは締め色がっつり目で、くの字的に入れる。リップはシアーなピンクベージュです。なんていうか「濃くする」のではなく「きちんとする」というイメージです。普段の会社よりもちょっとしっかり目というか。
最近はダークリップやレッドリップが流行りではありますが、いきなり「赤リップ」をつけて会社へ行くと、ほとんどの会社では「どうした？？？」「人食べてきた？」とビビられる可能性が高い。「ナメられない」かもしれないけれど、「社会人としての常識的な化粧」という枠から外れて、諸注意を受ける可能性すらある。
めんどくさいが、社会とはそんなしがらみがいっぱい☆
それに、「変な化粧している人」って地雷っぽいし、「ナメられたくない」だけで別に「近寄りがたい」人になりたい訳ではない。
必要なのは「しっかり＆きちんと」感を抑えたメイク
ではどうするか？のポイントは4つ。
① 眉毛は直線で眉尻は長め、太めに書く
②睫の隙間を埋めるようにインサイドにアイライン引くシャドウの締め色で目尻に「く」の字に色を乗せる
③チークは幅広ではなく、「レ」を意識して入れる
④リップは少しブラウン・ベージュが強めの彩度を落とした色味
①眉毛
眉毛は、眉尻を短めにすると若い印象になるため、眉尻を気持ち長めに書きます。またカーブがあると「柔らかい」印象になるので、直線を意識した、少しマニッシュな形に仕上げるとよいです。
ビジネスシーンを想定しているので、きちんと感がある太めを推奨しますが、全体的に太くしてしまうと「カジュアル」な雰囲気がでるため、眉尻は細めに仕上げると適度にシャープになります。
眉の印象に関しては、上記の玉村麻衣子さんの記事がとてもわかりやすいです。
また、薄い・濃い・どうかけばいいかわからない･･･と不安がある人は、1度アナスタシアで施術してもらうと、手入れしやすい眉の形と、どう書けばいいか？などを丁寧にレクチャーしてもらえるのでオススメです。1回5400円なので、お値段的なハードルはそこまで高くないかと思います。
②アイメイク
アイメイクはしっかり＝濃くなりがちなので、注意が必要です。まず、アイラインは必須ですが、まぶた側に太く入れるのではなく、睫の間の粘膜の部分を隙間を埋めるように色を乗せましょう。落ちやすい部分なので、ジェルライナーがよいと思います。
黒だと強くなりすぎてしまうため、ダークブラウンが個人的な推しです。ジェルライナーといったらコレ！というボビィブラウンの07エスプレッソインクをずっと愛用しています。
プチプラでも出ていますが、茶色の色が明るいことが多いので、上記をずっと使い続けています。恐ろしく減らないので、変に安いペンシルを買うよりもコスパはよいと思います。
睫は私はマツエクを使っていましたが(8～10mm混合、160本、0.1mm)、マスカラの場合はロングよりはボリュームタイプでカール重視で作るのをオススメします。
③チーク
チークですが、モテ系メイクでは頬中央に円形にぽわん！と入れることを推奨されますが、NGです。「大人っぽく、しっかりと」した顔を作る場合は、ブラシで目の真ん中あたりの頬位置から、こめかみに向かって、カタカナの「レ」、もしくは
(チェック)の形を意識して入れるとよいです。斜め上に向かってのせると大人っぽい顔になります。
色はベージュ、ローズ系などがてっとり早く大人っぽく見せられると思いますが、入れすぎると「おてもやん」になるので、あくまで血色を足す程度に留めてください。
④リップ
若いと特にグロスなどで済ませてしまいがちだと思いますが、「口紅」を塗ると顔がちゃんとした印象になるので、リップ必須です。ピンクみが強いかわいいタイプではなく、ピンクベージュ・ピンクブラウンなど、少し色味を落としたディープな色合いを選ぶと全体から浮かずに絞まります。
あまりマットなタイプだと「塗ってます！」となりかねないので、シアーなタイプを選ぶと失敗しにくいです。私はシャネルのルージュココシャインを愛用していましたが3月リニューアルで色が減りそうです。他にはクリニークのシアータイプ(シュガープラムポップ)やロレアルのリップなども色や種類が豊富なのでよいです。
色がしっかりついてお仕事用によいなと思って最近購入したのは、トムフォードですかね。小さいサイズが可愛く、おトムにしては手ごろな4000円程度で手に入る点もよいです。あと香りがお菓子っぽい。
顔ができたらアクセサリーと服装で底上げ
やはりアクセサリーをつけているだけで「ちゃんと感」って上がるので、プチプラでいいのでアクセサリーをつけとくといいと思います。私はピアスは、H&M辺りで大量に入っているフェイクパールのピアスなどを愛用しています。なくすと困るし。
ポイントとしては華奢で小さめなものを選んで、いくつか重ねること。華やかになるのでいいです。大降りなものって可愛いのですが、いわゆるビジネスシーンにはあまり適当ではないので、華奢・パール・細め･･･といった女性らしいテーマのものを選ぶことが多いです。
服装は「かわいらしい」より「きちんとしている」。タイトスカート推奨ですが、上も下もぴちぴちだと「AVの女教師感」がでるので、個人的にオススメなのは上ドルマンスリーブ、下タイトスカートでゆる×ピタを混ぜることです。
足元はラウンド系の靴ではなく、ポインテッドタイプのヒール7cm前後のものが歩きやすさと「ヒール」感が丁度よいです。
靴ブランドはかねまつかSEVEN TWELVE THIRTYがオススメです。かねまつはヒール交換をしてくれるなどアフターケアもばっちし。どちらも2万円前後ですが、高見えするものが多い点がよい。
詳細は上記の記事に書きました。
結論：「かわいい」が作れるなら「迫力」も作れる
舐められないっていうのは「失礼なことをしては駄目だ」と思わせることかなと思っており、何で作られるかというと「手をかけているきちんと感」かなと思いますね。顔の迫力って別に単純にメイクを濃くするとかではないので･･･。
— ぱぴこ (@inucococo) 2019年2月2日
「きちんと感」ってなんだよ！？って思うことが多々ありますが、高級ホテルでジャージで出歩けないのと同じように、「ちょっと高そうに見える（≒きちんとしてみえる）」っていうだけで一つの線を引けるという部分は大きいと思います。
ナメられる、を分解していくと、「こいつは大丈夫だろう」という思いを抱かれて雑に扱われるということなので、「丁寧に扱わないと怒られそう」と思っていただくのが有効です。
本当はそんなことしなくてもナメた態度を取るなってことなのですが、他人の態度の変化を期待するより、自分で防衛策を練ったほうが有効だなと思うので書きました。
「強そうに見える」だけで、自分自身もちょっとアクセルを踏んで強めのコミュニケーションを取れたりしますし、交渉を有利にするための戦略としての外見武装をしてみるのもコスプレ気分で楽しいのではないでしょうか。参考になると幸いです。
◎参考記事
セミマット肌で「重くないのに作りこまれてる」が実現できたので、ぜひ皆さんも試して欲しいです。
似合うがわかっていると、色や形も選びやすい。
そうはいっても化粧を落とすという行為がめんどい･･･など、働く女はさまざまなことを考えなくてはいけない。
