エモの名は。

エモの墓場

バチェロレッテ最終回直前トークが最悪ホモソ劇場だった。

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金曜0時からTwitterでぎゃーぎゃー言うのも来週で最後。誰を選ぶのか、はたまた選ばないという大どんでん返しがあるのか!?真実はいつもひとつ!

というわけで、考察も推察も予想も来週には答えがでるわけです。「めぐみー!めぐみーーー!」ばりの名場面(迷場面) を待て、次回。

恋愛と結婚は別物?バチェロレッテの最終局面

ep.7では、萌子さんが男性実家訪問という大きなイベントを経て3名の中から1名を落とす決断をしました。その決断もまた「わかる」であった。

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出典: https://dot.asahi.com

エピソードを通してみると、その回に落ちる人に意外性がないのがバチェロレッテの特徴かもしれません。最終ステージに残った3名はここまでの旅を通して選んだ時に「結婚を考えたときに残す人」として三者三様でよいチョイス。

しかしながら、結婚を選択するときの女のアレヤコレヤ考える様子がリアルというか、「恋愛するなら、結婚するなら」と変に2つを分けて考えたり、「気持ちがないとだめだよね」とより戻ってみたり的な婚活相談を受けたあの日の記憶がリフレイン。うーむ、来週どういう形で結論がでるのか。

フッた奴とフられた奴らの顔合わせ

ep.7は置いておいて、ep.8最終回直前トーク側に触れていきましょう。

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大集合

落とされた男性たちが一同にスタジオに集まり、やんやする中にバチェロレッテが現れるという、「フッた人間とフラれた人間」が集まるMUNEATUイベントです。もちろんバチェラーでもありました。

スタジオでひとガヤした後、現れる誰よりもカッコいい女、萌子。

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どどーん!

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ブラックレースのジャンプスーツで圧倒する萌子

ローズ貰えなかった芸人による傷の舐め合い

全体を通して、男子たちによる「自分はかわいそうな人間ではない」アピールが強く胃もたれ気味。道化として振る舞いたい気持ちは想像できますが、全体の滑稽感がつらい。ナイナイ岡村氏は完全に萌子さんに対して「強くてしんどい人」「ちょっとアレな人」という態度を本人を目の前にしても隠そうとせず普通に失礼。

氏についてはダイバーシティ及びジェンダー論が出てくる番組に出演したこと自体がミスとしか言えない状態なのですが、問題はその岡村氏の失礼さや「どうなんだ?」という発言に全力で乗っていく出演者たちです。

お前らは萌子と直接触れ合って何を学んだんじゃ!?と画面を見ながらギリギリしましたが、彼らは「自分は悪くない、萌子さんがアレ」というストーリに乗ることで自分を肯定し、かつその連帯感で「俺たち悪くないよね~~~」をやりたいので、目的や意識の持ち方がそもそも違うんだろうなと。

男同士で仲良くなるために女を落とし、チームになる最悪ヘルジャパン・ホモソーシャル仕草……。これを「男子校ノリ」として看過してはいけないでしょう。「男子校ノリという名のホモソーシャル」が存在すること自体は仕方がなくても、オープンに見せつけられることが是かというのはまた違います。倫理と理性と品性の問題で、皆さん大好きなポリコレの話です。正直な感想は見せつけられるとしんどいです。

弱さを受け止められない男性たち

ep.3で注目を集めた藤井氏ですが、トークでも本編と同じ役回りで「まるで成長していない…」となりました。萌子さん登場前の「キャバクラ行きました」がテンプレすぎて驚きを隠せませんでした。

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素でこの顔に

日数が経っていないとはいえ内省してないだろうな、ということがアリアリとわかる。弱さを認めることができない、その感情を人に伝えられない、言語化ができないというのは「萌子が強いから」ではない自分の落ち度や足りなさの問題です。

自覚するイベントがあって尚この程度か……という場面を見せつけられるのは端的に衝撃でした。

一部彼が本当に可哀想な瞬間はあり、萌子様の「藤井さんは外見コンプレックスがあって〜」のくだりは「持ってる側の人間の無邪気な残酷さ!!!」と萌子さんにイエローカードです。ヘルタースケルターのりりことこずえの対比を思い出してしまった。

ヘルタースケルター (FEEL COMICS)

ヘルタースケルター (FEEL COMICS)

 

「普通の男」という言葉に逃げるな

前回ブログでも触れましたが「向き合う、理解するための会話」を「責められる、攻撃される」としか取れない点は、岡村氏を始めとする大多数の男性の言葉に強く見られました。 

papapico.hatenablog.com

 

自分の中の思考を言語化できないのは、自分自身のスキル不足と内省の浅さが原因です。が、すべて「萌子さんが詰めすぎる」のが悪い!と言わんばかりのものすっごい他責思考

岡村「(萌子さんが)強い、強すぎる。」

岡村「萌子さんからしたら、ロックオンされているというか、”あんた、ちょっときて”っていう、”ちょっと話あんねんけど”っていう風に見えたんですけど」

藤井「やられましたよ」

瀬戸口「”どうして!?” "なんで!?" っていう言葉にびびっちゃって。ああやって聞かれるから、普通の男は、もうなんもわかんなくなっちゃうかなって思ったんですけど、他の時はどうなんですか?」

矢部「論破されてもしょうがないと思うのが」

自分たちは悪くない!という被害者意識がアリアリと見られて、聞いてる側としてもきつい。

真剣さをチャカすのやめないか

全体を通して「おちゃらける」空気感を作るための、萌子さんの語りへの異常なカットインです。萌子さんがきちんと思いを伝えている場面で、「と、いうことで~」と言葉を遮る。雑な笑いに繋げて下卑た空気を誘う。岡村氏に非常によく見られた行動ですが、その後ガヤをするところまでがワンセットで胸糞としか言えませんでした。

自分の感情や恋愛について、真剣に考えることや語ることを「恥ずかしい」という形で雑に扱っていくは止めていくべきだなと。

 ※スキップしながら見た結果マラカイの萌子いじりを見落としていた発言ですが……

だから落ちたんだね。

と、萌子の選択の確かさと、落ちたことへの納得感を得るためだけの回になってしまった……。

ちなみにラストまで残っている黄さんの真意がどこにあるのか、何を考えているのかは全体を通して見てもよーわからんという感想しかないのですが、「コンプレックスがあって頑張った」のくだりを話せる程度に自己開示できるのはよいことなのではないでしょうか。南無。

ラスト3名は全員「自分軸」がある人

萌子さんが「真剣に」という言葉を多用するようになっているのが印象的なラスト直前ですが(真也が頭をよぎってしまうバチェラー履修者)、彼女が残していった人たちの共通性は「自分軸があり、他人に迎合しない人」でしょう。

  • 杉ちゃん
  • ローズ
  • 黄さん

彼らは表現方法は違えど「自分以外の人間作る空気によって、自分の行動や言動を変えない」人たち。杉ちゃんはアーティストらしく、ローズは多文化経験者らしく、黄さんは経営者らしく、それぞれの信念や軸をズラして他人に迎合する道を選ばない。それをする必要もないと思っている。

萌子さんはこれからも変に日本人的価値観を持っているつまらない小手先モテを求める男に気を遣わずに、今後も自由に生きて欲しいし幸せにもなってほしい。そして、日本において「意志を表明すること」が怖い、強いというマイナスの評価のみで終わらないようになることを願います。

対等にならないことが得だ、なんて思わせないでくれ。

スト2名が彼女を自由にいさせてくれ、かつ「違い」を上手くチューニングしながら関係を築ける人なのかというと、ぶっちゃけどっちもちょっと違うかもと思っていますが、なにより萌子さんが納得する形で今回の旅が終わればいいです。

待て、次回!

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ジェンダーギャップ底辺国には、耳を疑うような発言がまだまだあふれ居てるが、それを「まぁノリだし」「しょうがないよね」という言葉で流してはいけないので、インターネットの片隅でNOは表明していきます。

 

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