すっかり忘れていたブログの下書きがあったので放出します。それっぽいタイトルにしてみた。
アラサーにもなると、新卒・中途を含めて会社の就活イベント、採用イベント系に駆り出され、面接官をやらされることもあるわけですが、新卒採用に関わる中で学生さんが気にすることは大きく3つあります。
- 働きやすさ(勤務時間、休暇取得、女性のキャリア)
- 職務知識、専門知識がなくても問題ないかどうか
- 先輩社員の志望動機
これ。まぁこれ。ほんとこれ。
聞きたい気持ちはよくわかるのですが、あんまり意味がないよ!と思ったので、書いてみる。ただの説明会適度のゆるーいやつもさることながら、選考が進んできた中での社員座談会的なものでも、ものっすごく聞かれます。
お茶を濁すというか「とりあえず聞いておけ」という気持ちで聞くのは止めはしないんですけれども、そんなに有益な回答がこないことを心にとめてね…というお話しです。
なぜ、3つの質問に意味がないのか。
そんなのいい言葉に変換するにきまってるからでーす!
いやいや当たり前じゃん?って話なんですけど、聞こえのいい言葉にすごく安心した様子を見せたり、ほっとした様子を見せる子がめちゃくちゃ多いので書くね。
1.働きやすさ(勤務時間、休暇取得、女性のキャリア)
これめっちゃ聞かれるし、気になるのもすごくわかるんですが、現在うるさく言われることが多い中で「ブラックですよ」って言うと思う?そんなわけないじゃん(言うとこはガチでヤバいだろうな…というのはある)
私は外資IT畑にずっといますが、回答は必殺「プロジェクトによる」一択。営業でも「顧客による」し、オペとかマーケでも「繁忙期はある」とかです。
長らくITコンサルという職種にいましたが、毎日19時で余裕で帰れる超安定運用案件に刺さったこともあるし、毎日22時~終電帰り、帰ってからもお仕事で4時間睡眠みたいな仕事をしたこともあります。
激務がある業界の人間はだいたい「プロジェクトによる」「納期直前や最終報告直前のピーク時に深夜になったりすることはある」「でも毎日終電ということもないし、今は働き方改革もあるから(笑)」と回答するし、人事にもそう言えって言われるので、この程度の返答しかないと思ってください。その意味で無駄です。休暇も同じです。
とはいえ、社風として休暇を取りやすい雰囲気があるかないかが存在することは事実なので美味いこと聞きだしてください。例えば、「海外旅行が好きなんですが、入社後も行かれたりしますか?」とか誘導尋問してみたりなどしてみてください。
※「いけますか?」って聞くと「調整すれば行けるよ(自分はそんな休みはとったことがない)」とか言われる可能性があるので、実際の体験ベースを聞いた方がいいと思います。
◎女性のキャリア
私も女性なので、女子向けに話して欲しいと言われたりするし、相対的に女性が少ないIT業界の中にいるのでめっちゃ聞かれますが「人による」なので似たようなものです。
とはいえ、弊業界は比較的女性は結婚している方が多く、ハイミスみたいな人はあまり見かけないです。「うちの業界本当に独身多くて…」ってことは全然ないのでそれに順じた回答をします。
逆にマスコミ系とかは「仕事大好きー!」って感じのままつっぱしった独身率めっちゃ高いので、また違う回答になるかもしれないですね。
2. 職務知識、専門知識がなくても問題ないかどうか
なくても平気だけど興味がないのは無理だねって言うよ。
日本の新卒採用はほぼスペシャリティ採用ではないので、あまり期待はしてないです。あると嬉しい。IT業界にいることもあり「理系じゃないですが平気ですか?」とかめちゃくちゃ聞かれますが「別に平気ではないけど、頑張れるなら大丈夫」をオブラートに包みます。
私も実際泣くほど無理かもしれないと思ったし、テラタームとかもうあんま見たくないし、もうViコマンド忘れたし…って感じですけど頑張るしかないですね。文系でもめっちゃハマる人もいるし、全然無理な人もいます。けれどベースに「PCが好き」とか「機械好き」とか「なんかしらんがSQLはめっちゃ好き」とか「新しいテックが好き」とかの興味好奇心を持続できるかは大きいです。
こーゆーのをひたすら読み実機確認したりするわけですね。私インフラ周り得意じゃないけど…。
実際問題、情報工学系の理系院卒とかゴロゴロいますし、彼らはみっちりやってきているので知識的にはキツイです。なので漠然と「文系だけど大丈夫ですか?」という質問をするのはあまり意味がなくて「差をどう埋めるか」とか「業務的にどんなレイヤーの仕事が多いか(プログラミングスキルが必須かとか)」と具体化して聞いたほうがよいです。
3.先輩社員の志望動機
ぶっちゃけ覚えてない。
これまた皆聞きたがるんだよねー!たぶん糸口を見つけたいって気持ちがめちゃくちゃあるからだと思うのですが、中堅アラサー社員が志望動機とかそんな覚えてるわけないじゃん…まじで…って意味であんまり意味がない&時代が違う。
新卒~4年目くらいの人たちはまだフレッシュだと思うのですが、中堅に志望動機聞いても時代も違ってリアルに意味がなかったりとかするので、実際の仕事の面白いところだとか、学生に進めるアピールポイントだとか自分の志望動機にうまく組み込めそうな具体的なエピソードを拾うことに注力した方がプラスになると思います。
結論:聞きたいことをいかに具体的な質問に置き換えられるかがキモ。
具体的に~って何度も行ってて恐縮なんですが、本当に「まじでみんなこれ聞くよね?」とびっくりするくらい同じこと聞かれます。そしてそれに対しては書いたようにテンプレでお返しするので、「聞きたかったことを聞けた!」と思ってたらFAQに書いてありました、ってことになりかねません。
理系採用だと基本的に研究室のツテがあるので先輩が就職していたりで話を聞けるのですが、そうでない学生さんだと「座談会」「選考途中の質問会」ってエピソードを練る上でそれなりに大きな意味を持つはずなんですね。
なので、せっかくのチャンスに対して「ぼんやりと皆が聞いていること」を聞いてしまうのは悪手ですし、面接官である社員からしても「またこの質問か」って思われてしまうわけです。
場数を踏んでブラッシュアップされていくものですしあえて同じゆるふわ質問をすることでその企業の対応の差といった部分を確認する、というのは一種有効な手法ですが、多くの学生はそこまで考えておらず「とりあえず何か聞かなきゃ!」で薄い回答をホクホクと持ち帰ってる確率が高いので、心の片隅にとらえてもらえれば幸いです。
サプリ読んでおけば社会人の心構えはだいたいわかるからみんな読んでおいてね。