また私の愛したコスメが消えた。
この悲しみをなんとして語ればいいのだろう。
大切に想っているものほど、変わりの効かないものほど、ある日突然終わりを告げられる。
いつも一緒に居てくれると無邪気に信じていたのに、容赦なく振り下ろされる断頭台の斧のような非情な宣告。
廃盤
主人(メーカー)の心ひとつで下される決定に私は逆らえない。
嗚呼、神よ!
1.代表作の一つがまさかの廃盤。Penhaligon's エリザベッサンローズ
「好きなものは必ず消える」というジンクス持ち、一部で死神と呼ばれるほど一般消費者と嗜好が合わない(らしい)私ですが、今回の廃盤情報はPenhaligon'sのエリザベッサンローズ。
朝摘みの薔薇の香りをそのまま凝縮したかのような香りで、可憐で清純なのに色っぽいみたいな最高の香りだったんですけど、そしてボトルも死ぬほどかわいかったんですけど、廃盤だってさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?!???!?!
去年の夏頃廃盤決定だそうで、在庫はまだネット・店舗を含めてある模様。国内撤退かグローバル決定かはまだちゃんと見てないですが、ファンの多い香りだったはずなので死ぬほど意外&ショックで寝込みそう。とりあえず今在庫確保に走っています。
Penhaligon'sは他にバイオレットも廃盤になってて泣きぬれたんですけどね……これはちょっと前にボトルデザインが変わるタイミングで市場から消えて復活したのにまたいなくなって涙。
スミレとローズに限らず、花の香りの香水は下手すると芳香剤になるので、そうじゃないブランドは死ぬほど重宝するのでつらい。
2.くすみ一掃で夢の陶器肌実現。ニナリッチ バーズニュアンセ
はいはい。コスメはもはや日本撤退しちゃったニナ・リッチ。当時はメイクアップアーティストの嶋田ちあきさんが絶賛したことでも有名でしたね。人によっては「乾燥する」ということで嫌煙されていましたが、私はもうこれ以上の下地は出会えないのでは???というくらいに愛用しました。何個つかったかわからない。毛穴が見えなくなってくすみがババっと晴れて、本当にキャンパスとしての肌を最高につくってくれました。
似たようなピンク下地はいくつも試したけど、個人的にここまで「すぎょおおおおお!」と感動するものには出会えてません。ちなみにヤクルトが同じものを作ったらしいんですけど、そちらは使ったことがないです。
あと、バーズニュアンセ全盛期に同列として語られることが多かったラトゥー エクラ ペルフェクシオンもリニューアル後廃盤になりましたね。こっちは私は肌に乗せるとパールが浮いちゃってあんまり合いませんでした。
現行で気に入ってるのは、ポール&ジョーのラトゥー エクラ ファンデーション プライマーです。
ポール&ジョー ラトゥー エクラ ファンデーション プライマー 01 <化粧下地> SPF18 PA+ 30ml [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: ポール&ジョー
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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ポルジョはこれ以外も下地もファンデも優秀でちょいちょいリピしています。
3.青下地でラメなしって超貴重だったのに。RMKコントロールカラー N03
RMK / コントロールカラー N商品情報 -@cosme(アットコスメ)
今でこそ青系下地ってそこそこ出てきましたが、数は多くなく、決まったブランドからしか出ていません。これが発売当時だと、青下地があるのはスージーNYかRMKくらいしかなかったような……?
しかしスージーNYの青は白みが強すぎて「顔だけ顔なし風」に仕上がるので、却下。その点RMKのコントロールカラーは液自体が色を載せる!という形での補正というよりは、本当にヴェールをかけたような色補正で、赤みやムラを抑えてくれる点が非常に優秀でした。
さらにさらに!ラメやパールが入っていないノーマルなコントロール下地であり、その点でも非常にレアでした。化粧下地、現状もそうなんですが、パール・ラメが入っていないものは色を塗る!ってくらい色味が強かったり、逆にパール・ラメがごりごりに入っているものは肌に乗せると「私は青魚か?」ってくらいギラギラするものが多いので、このバランスは最高だったんですよね。もうないけど。
ナチュラグラッセ カラーコントロールピュレ バイオレット SPF30PA++ 20mL
- 出版社/メーカー: ネイチャーズウェイ
- 発売日: 2010/10/01
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最近だとここのブルーかな。無印は試してない。セザンヌはモッタリしているので混ぜて薄めたりしないと厳しそう。Diorも出しているはずですが、私はDiorは香料が苦手なのでパスしていて使っていません。
4.え、カバマで廃盤って嘘でしょ?カバーマーク プレストパウダー(B)
カバーマーク / プレストパウダー商品情報 -@cosme(アットコスメ)
肌色別の走りといえる、カバーマーク様。
デビューよりファンデでは大変お世話になっております。容器がいまいちでテンションが上がらないので、たびたび浮気するんだけど、「やっぱりあの肌色にびしっと合うファンデーションはないんだよな……」と出戻ること数回。しかし、このプレストはずっと使ってたんですよ…!!!夕方崩れた肌にはけると一発でくすみが晴れる魔法のパウダーだったんですよ!!!それが、ある日、廃盤…。「カバーマークお前もか…!?」と泣いて3つほど在庫確保しました。その後はリニューアルしてピンクラメのプレストに統一(イエベ・ブルベ別なし)となりましたが、こちらはそこまで感動するものではなかったので金に余裕がある時はエレガンスのプレストを使っています。
Elegance エレガンス ラ プードル オートニュアンス <フェイスパウダー> セット (?エアリー(可憐))
- 出版社/メーカー: エレガンス
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金に余裕がない&基本普段はベビーパウダーの プレストで十分です。肌荒れないし。てゆーかめっちゃ優秀だし。白浮きしない肌色の人はこれが一番いいんじゃないすかね。
5.あなたに出会って私は変わった。RMK インジーニアスクリーミーチーク07
もう、画像さえ見つからない。
2chコスメ版ブルベスレで当時神チークとして話題になったこの品。当時としては珍しい練チークで、ショッキングピンクに青ラメが入っており、この青ラメがめちゃくちゃいい仕事したんです!
その後、リニューアルが入ったとき、この重要な青ラメがなくなってただのショッキングピンクになっちゃって「ちげーーーーーばかーーーーーー」ってなった思い出。
ショッキングピンクのチーク自体は梨花によるブームもあり、各ブランドが出しており、現状もNARSやMACを初め、プチプラでも手に入るのですが、全部質感がマットなのですよね。違う、そうじゃない。
6.君さえいればそれでよかった。トリックメイク チークカラー02
トリックメイク / プリズムチークス商品情報 -@cosme(アットコスメ)
こちらも本当に最高の青ラメピンクチークだった。プチプラコスメで定価800円、ネットで探せば500円程度で、4.RMKチークと似たような色味と発色をしてくれました。やはり、青ラメですよ。青ラメが必要なんだ!!!でも世の中は青ラメが要らないらしいよ!!!!!!!!!!なんなんだよ馬鹿!(語彙が幼稚)
これもパールが強めの質感でツヤっぽい仕上がりになり、かつ青ラメ効果で抜けるような透明感を引きだしてくれる最高の一品でした。もう一度会いたい。ちなみにブランドごと消滅しています。
イヴサンローラン ブラッシュ ヴォリュプテ - #05 フェイバリット(サテン) 9g/0.31oz並行輸入品
- 出版社/メーカー: イヴサンローラン
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青みピンクではこれがいい。03だったかもしれない。よく「恋コスメ!」と言われる04.ベビードールはマットなので、ツヤのが相性がいい私はベビードールを付けると一気に老けます。
7.おシャネル様!お慈悲を!シャネル レキャトルオンブル 31
これもまた右下の青ラメがキレイだったんですよ。本当にね?
こちらは レキャトルオンブルのリニューアルに伴い色変更が起こり、結果消え去りました。画像だとどピンクでびびると思いますが、実際は色味が乗る程度です。
つまり私は青ラメ入りのピンクが肌に合うわけなんですけど、たぶん流行らないんだよね。たぶんっていうか、絶対。
シャネルはこのタイミングのリニューアルでオンブル エサンシエルシリーズを相当数縮小(たしか半分以下になった)して、私の好きな色はほぼいなくなりました。シャネルには結構やられていて、下地も軒並み死滅(ローズ、ラベンダー、ブルー)したのでもうあんまり考えたくない。
ピュルジオンなくなったら死のう。
8.マスカラまでなくなる?HR ラッシュ クイーン 03
毎年行われる@cosmeランキングのマスカラ部門で常に1位に君臨し続けるHR。ラッシュクイーンシリーズはキープ力、ボリューム力と間違いない一品で、私もまつげエクステと出会うまでは非常に重宝していました。が。もう、HRは黒しかつくらないのかしら? もはや名称が「コブラブラック」とかになってるし。
ヘレナルビンスタイン ラッシュ クイーン コブラブラック WP #01 マグネティックブラック [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: ヘレナルビンスタイン
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これ、一瞬だけ03「コブラ」っていう名称のチャコールグレーというかスモーキーブラウンというか、絶妙な色味が出ていたことがあったんです。マスカラの茶色って赤みのつよい茶色ばかりで、黄身よりの(=赤身のない)茶色って本当にレアだったんですね。その中でもHRの色は最高に美しく、またマスカラとしての機能も最高だったんですけどなくなりましたね。
最初に買ったのは免税店だった記憶なんですが、その後一瞬日本でも売っており、でも一瞬でなくなったのを覚えています。HRのマスカラがどんどん黒を極める方向で作っているのを見ても、日本では特に黒をひたすら作っていれば問題なさそうな雰囲気。カラーマスカラは瞬間風速の流行にしかならないしな。
カラーマスカラではネイビー、ボルドーが好きなのですが、あんまりないですね。超過去はプチプラのffを愛用していました。大変懐かしいですね。
最後の一言:つらい
まとめてみると「ブルー系下地」と「ピンク系の色味のもので廃盤が相次ぐ」ってことが露骨に証明されたわけですね。まー、合う合わないって完全に個人差ですし、好きな色・似合う色が日本の大多数とはちょっとずれているんでしょうよ。売れてれば廃盤にならないから。
廃盤とは別に「限定版でめちゃくちゃハマる色が出る」っていうジンクスもあります。つまるところ流行らない色味ってことでまとまるんですけど。
誰の特にもならないエントリでした。あーつらい。